【お題に沿う】

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『24個のオオギリ裏技集 』

【お題に沿う】

お題に沿う。
これは大喜利をやる上でとても大切な心構えです。
大喜利は
「お題」→「解答」
という構造をしているので、お題が課してる制約に従うこと、つまりお題に沿うことが最低限のルールです。
どんなお題にでも当てはまる解答ばかり出してちゃ、お題の存在意義がありません。
「そんなん、当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、これが結構難しいのです。

具体的に
お題:世界一の戦場カメラマンは、こんなことをする
このお題で沿い方を考えてみましょう。

まず、沿うべき制約は3つあります。
1:『世界一の』という部分 
 世界一と断言してるからには、それなりに凄いことじゃなきゃいけません
 「プロの」でも「ベテランの」でもなく、「世界一の」とお題は要求してるわけですから。

2:『戦場カメラマン』という部分
 たんなるカメラマンではありません、戦場カメラマンです。
 「世界一のカメラマンはこんなことをする」ってお題でも成り立つような解答じゃあお題への沿いが甘いってわけです。 

3:こんなことをする
 「する」と、行動を問うてるわけですから、解答はなんかしらのアクションでなければいけません。

以上をふまえ、実際の解答を解説してみましょう。 


お題:世界一の戦場カメラマンは、こんなことをする
「こんな仕事してたら、いつ死んでもおかしくないよなー」って壇ノ浦の戦いあたりからずっと思ってる

とんでもない長寿です。年齢に世界一性を求めたわけですね。
また壇ノ浦の戦いってワードを使い、戦場カメラマンって制約もクリアーしています。
ただし、締めが「ずっと思ってる」ですね。
思うという心の動きが、はたして行動なのかどうか?
その点で「こんなことをする」というお題の制約に沿えているのか、若干疑問が残ります。

そこで

お題:世界一の戦場カメラマンは、こんなことをする
「こんな仕事してたら、いつ死んでもおかしくないよなー」って壇ノ浦の戦いあたりからずっとグチってる

最後を「グチる」という行動に変えてみました。
これならお題に沿えていますし、ボケの本質は崩していません。
もう1つ別解でお題への沿いを解説しましょう。

お題:世界一の戦場カメラマンは、こんなことをする
そんなのある訳が無いのに、笑顔認識カメラを持って行く(俺のランボルギーニ)

シニカルな解答です。
「戦場カメラマン」「こんなことをする」は問題なくクリアーしていますね。
では、「世界一の」という部分はいかがでしょう。
笑顔認識カメラを持っていくだけなのに、世界一なのか?という疑問が湧きます。
実は解答をどのように解釈するかによって、沿えてるか否かが変わります。
仮に、このネタを
「傷ついた市民や兵士さえ、かならず笑顔にさせてから写真を撮るカメラマン。
 だから、あえて笑顔認識カメラを持っていくのだ」
だと解釈したらどうでしょう。
そんなカメラマンは最高な仕事人ですね。
そこまで、このネタが意図しているのなら「世界一の」も文句無くクリアーしているわけです。

というように、お題への沿いを厳密に考えだすとキリがないです、正直なところ。
読み手の解釈にもよりますし。
と言うわけで、個人的には
「ギリギリで沿ってるならOK、ギリギリで沿ってないならそれもまぁOK」って考えてます。
ここはそれぞれ意見が割れるところだとは思いますが。
自分の中で沿ってると主張するだけのこじつけな理由さえあれば、それで「お題への沿い」はクリアーで良いんじゃないかなーってユルく考えてます。

あっ、んでもって、たまにならお題無視するのも一種の手です。面白くなるのであれば。
でも、あくまでたまに。
やはり大喜利であるからには「お題に沿う」は常に意識したいところです。